ドンコの雑記

アラサーの雑記(ネガティブ)

サラサラの砂

自分はここに属していないと思うようになったのは物心ついてからどこにいてもずっとで、

34歳になったけれどいまだにそう思っている。

属していないならいないなりで居心地のいい場所を探して転々として、今は国外に住んでいる。

住んで苦にならない場所を見つけられたのは人生で最大の収穫かもしれないと思う。

 

今年初めに父が他界した。

原因不明、治療法不明の難病で、なす術もなく余命宣告通り半年でいってしまった。

私は一人っ子で、親戚の縁も薄い。父と母が唯一の親族のようなものだった。

コロナの影響で母には父の葬式以来会えていない。

 

住みよい国で永住権を申請して2年がたつが、「保留」のまま却下もされず承認もされず宙ぶらりんになっている。

いっそ却下されれば、再申請に向かって動けるのだけれど、保留。

この国では永住権がなければ社会保障が受けられないし医療費も自費で賄わなければならない。

クレジットカードも申請したが却下された。意味が分からない。

 

日本と変わらないくらいの給与はあるが、そういう訳で社会保障をうけられない分自分の身を守るため出費はかさむ。

まともな日本食を食べたいと思ったら、1000円2000円は一食で飛んで行ってしまう。

貯金を殖やしたいので日常の細かい出費の増加はストレス以外の何物でもない。

 

子供が欲しいと思って半年試しているが、いまだに妊娠しない。

薬を飲んでいるがこれも結構な値段がする。

そもそも効いているのかもわからない。

排卵検査薬、妊娠検査薬、どんどん出費が増えていく。何かやるたびにストレスが増える。

しかも、うまくいかない。

 

今年初めに転職した会社は、見かけと違って恐ろしいほどガタガタの会社で、

上司はパワハラ、なんの助けもなくただ非難を繰り返すばかりで

ほうほうの体で抜け出して運よく職を見つけられたが、給与は10万以上ダウンした。

これまでどれだけいい上司に巡り合ってきたかよくわかったと同時に、あのような人格崩壊した人間がいることに今でも驚いている。

 

33歳は女性の大厄というが、本当にそうだった。

父の病気がわかってから他界するまでは心臓がつぶれるような毎日だったけれど、

今は毎日砂の中にいるような気持ちで過ごしている。

すべてがどうでもいいし、どうせすべてのことはさらさらと形を変えてどこかへ吹き飛んでいく。

一生懸命形を作ったところで、私が一番望んだものは手に入らない。

この消化試合のような人生をいつまで続けるのかと思うとうんざりする。

とはいえ、私は明日も仕事に行くし出費を気にして将来のために貯金をするし子供を作るために薬を飲む。

消化試合のわりにやることは多いので、それもまたうんざりする。

はやくゴールできればいいのだが。